「STAHLWILLE(スタビレー)」社は、1862年に創業したドイツの老舗工具メーカーです。製品は開発から仕上げまで一貫してドイツ国内製造にこだわり、厳しく設けられた品質管理基準をクリアしたものだけを販売しています。
スタビレーの商品は一般的な日本メーカーの製品と比べると少しお高め。それでも愛用するプロが絶えないのは、価格以上の高品質さによるものです。冷間鍛造の鉄を採用したスタビレーの工具は、その粘り強く頑丈で壊れにくい。さらに人間工学に基づいたデザインによる圧倒的使いやすさも魅力で、その使い心地は一度使うと戻れない、と言われることもあるほどです。また、ヨーロッパで初めてトルクレンチを製造しており、トルクコントロール分野のパイオニアともいえる存在です。
とても粘り強く作られたスタビレーの工具は、負荷がかかりすぎると折れずに曲がるようになっています。
折れることがほぼないので、破片が飛び散ることがなく非常に安全に作業することができます。
さらに特殊な加工でメッキがはがれにくくなっており、異物混入に厳しい現場、特に航空機の整備作業などに重宝されています。
スタビレーは、そのロゴからもわかるように特にレンチ・スパナ類において絶対の自信を持っており、スタビレー独自のこだわりが凝縮されています。
スタビレーのスパナは、頑丈で粘り強いのが最大の特長。
過度な負荷がかかっても折れずに曲がるので、破片が飛び散ることがありません。
他にはないこの特性が、航空業界から絶大な人気を誇る所以です。
スパナの中央部をそぎ落としており、断面図を見ると「I」の形をしています。
この「I型構造」により、驚きの薄さ・軽さを実現。
さらに、指先にぴったりフィットし力が掛けやすい設計です。
一般的なスパナと比べて、スタビレーのスパナの支点は柄の方に寄っています。
この支点の差によって一か所に負荷が集中しにくくなっており、力が掛けやすく破損のリスクが少ないです。
ボディは梨地仕上げと呼ばれるざらざらとした加工がされています。
水やオイルが付着した手でそのまま作業しても滑りにくく、しっとりと手に馴染みます。
メッキがはがれにくいのも特長です。
スタビレーのコンビネーションレンチおよび両口めがねレンチのめがね部分は、AS-drive(Anti-Slip-drive)という独自の構造をしています。
ボルトの角にあたるのをわずかに避けて辺にあたる面積を増すことで滑るのを防ぎ、トルクの伝達を増大するとともにボルトがなめにくくなっています。
コイルバネ式のトルクレンチはバネに負荷が掛かり続けるため、使用後には都度最低トルクにリセットする必要があります。
しかし、スタビレーの板バネ式トルクレンチは、規定トルクに達した瞬間のみ負荷がかかる仕様のため使用後に最低トルクにリセットする必要がなく、バネが劣化しづらいので高い精度が長続きする作りになっています。